法人理念
めざすもの
現在滋賀県には障がい者施設と呼ばれるものが150余り在り、福祉的就労と言われていますが、その月給の平均は一万五千円程というのが現状です。同じ様に学校を卒業しても、企業就労した者は最低賃金が保障され十万円程の収入が得られるのに対して、福祉的就労となれば一万五千円程というのでは余りにも差が大きすぎますし、それでは自立は難しく思えます。
それならば自立のために最低賃金保障を目指した施設、そしてハンディを持った人が選べる施設を作ろうじゃないか、働く意欲はあるけれど企業では難しいという人が働き、自分で生活していくことを目指す施設、ちょうど企業と施設の中間に位置する場をとの思いからパレット・ミルを作りました。
ずっとここで働き続けてもいいし、自信がついたところで企業に就職するのもいい。サポートはし続けますが、就労が難しい場合はまた戻ってきて再チャレンジすればいい。そうしてその人に合ったライフスタイルを見つけられるよう皆で応援しあう、そんな場所を目指しています。
パレットに夢を描いて
開所時には全員無給から始まったパレット・ミルも今ではハンディをもつ人の平均月収が6~7万円程になりました。(現在の最低保障は時給200円と1日500円までの交通費・利用料の個人負担分)
まず平成10年に、借りている木工所の向かいに自分達の仕事場を建てました。今の本館です。平成14年には小規模ながら法人化をして更に新しい仕事場を建て(今の新館です)、平成19年には食品製造棟を増築し、そして20年春には食品の包装や出荷準備ができる作業棟が完成しました。更に平成23年3月にラスク等製造棟と軽作業棟等を増築、更衣室等も改築して現在の形になりました。
待望のグループホームでの生活も平成17年から始まり、現在は7人が生活しています。
こうして、パレット・ミルではみんなの自立を目指してきましたが、人が増え、目指すところもそれぞれですので、平成21年10月からは今までの就労移行支援に加え、就労継続支援A型や就労継続支援B型を設置し、いろんな形での支援がしていけるよう組織を変更しました。
近年は一般就労する者も次々と出て、仕事でも生活でも、みんなの成長ぶりは目を見張るばかりで、スタッフ一同うれしい限りです。
目指すところはまだまだですが、これからもたくさんの方に励まし助けていただきながら、みんながいろいろな色(個性)を持ち寄って、さらに大きな夢を描いていける所であり続けたいと思っています。